何となくですが、なぜか イースト菌はあんまり健康に良くないイメージがありませんか?
個人的にイースト臭がちょっと苦手だったり、食べ続けると胃腸の具合がいまいちだったり、なので、たまに食べるには美味しいけど、日々の食事パンとしては、サワー種系のドイツの黒パン・雑穀入りパンを食べています。

イースト菌よりも、サワー種とか天然酵母とかの方が、健康的なのでは?という疑問、ずっと前から持っていて、コロナ禍でパンを焼く機会が増えて、増々気になり始めたので、ちょっと調べてみました。

イースト菌は健康に良くないのでしょうか?
答えは、健康を害するものではありません

以前『トマトで酵母水?』の記事でも書きましたが、
イースト菌って、イーストっていう菌の名前?と勘違いしちゃいそうですよね。
実は、英語でyeast(イースト)=酵母という言葉から来ていて、広く”酵母”という意味なのです。
日本語の”イースト”は、パンやお菓子を焼くのに使われる専用の酵母のようなイメージもあって、固有のものかな?と長らく私も思っていましたが、パン酵母という意味で英語の単語がそのまま使われてるのですね。
ドイツ語ではHefe(ヘーフェ)、同じく酵母という意味です。Backhefe(パン酵母)と製パン製菓用のものには表示されていることもあります。
イーストもパン酵母も平たく言えば、同じ意味なのですね!
 (急にイメージアップする気がします)

イーストがパン酵母なら自然に存在するものなの?
そうです。自然界にたくさん存在している微生物。この微生物の中からパン焼きにぴったりの発酵力が強く最適なものを選び出し、それを培養して作られたのが、市販の”イースト菌”なのです。

つまり、イースト菌も天然酵母も、自然界に存在している酵母です。

天然酵母は穀物や果実についている微生物や酵母、乳酸菌なども混在してできているので、発酵力は不安定、失敗も多く、まさに生き物そのものなので管理が難しいのが難点になります。
その点、市販されているイーストは扱いやすく失敗しにくい、管理が簡単・日持ちもするので、便利で重宝されているんですね。

安定した発酵力で扱いやすいイースト菌と、作り手によって酵母の独特な風味・旨味を楽しめる天然酵母、どちらもすごいものだな~!と先人の知恵に驚きます。

でも、イースト菌が健康に良くないものじゃなくて良かった!
これで安心してイースト使ってパンが焼ける!
IMG_4043 (2)


  !!!でも注意すべきことが一つ!!!

イースト菌のイメージを悪くしていたもの!の存在を忘れてはいけません!
それは、”イーストフード” パン酵母のはたらきを活発にするために使われる”食品添加物”の総称。
イースト菌(酵母)そのものではなく、発酵を促進するための栄養源としてパン酵母に添加されるものです。
イーストフードってまぎらわしい名前ですよねー。酵母の餌って意味?ですかね。

このイーストフードを入れると、短時間で大量のふわふわパンが生産できるという利点があり、大きなパン工場などでは残念ながらよく使用されているようです。
約16種類あるそうで、一括表示が認められているので、何種類入っていても”イーストフード”と1回表示すればOKという規定のようです。
これらの添加物は安全だという専門家もいますが、添加物の量や組み合わせによって危険な物質として体内に残る可能性はゼロではありませんし、危険だと警鐘を鳴らす専門家もいます。
(このイーストフードについては日本でのお話。ドイツでは食品添加物に関しての規制は厳しく単体で表示義務あり)

こうなってくると、やっぱり、自分で安全なものを作って食べたい!と思いますよねー!

すごく長くなりましたが、”イースト菌”自体は天然で安全なものだということがわかり、イーストを使って安心してパンを焼けるのでとりあえずはホッとしています。
でも、奥が深いこの話、続編を書くことになると思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。



ポチっと一押しありがとうございます

にほんブログ村 健康ブログ 腸内環境へ